2011年08月07日

2011年35本目

2011年35本目
2011年35本目
黄色い星の子供たち
出演
ジャン・レノ
ガド・エルマレ
ラファエル・アゴゲ
ユゴ・ルヴェルデ
オリヴィエ・シヴィー
マチュー・ディ・コンチェート
ロマン・ディ・コンチェート
レベッカ・マルデール
アンヌ・ブロシェ
イザベル・ゲリナス
ティエリー・フレモン
カトリーヌ・アレグレ
シルヴィー・テステュー       ほか


画像は、Yahoo!映画様よりお借りいたしました。


「水曜日のエミリア」を観た際に予告を観てみようと思った作品。


少しだけあらすじを先に書いておきます。


こちらも、Yahoo!映画様よりお借りします。


あらすじ
1942年ナチス占領下のパリ、ユダヤ人は胸に黄色い星をつけるよう義務付けられ、公園や映画館、遊園地への立ち入りが禁じられていた。
それでも11歳のジョー(ユゴ・ルヴェルデ)と家族、隣人たちは、ささやかな暮らしは続くと信じていた。
同年7月16日、フランス警察によるユダヤ人一斉検挙が始まり、およそ1万3,000人もの人々がヴェル・ディヴ(冬季競輪場)へと送られる。


感想は追記にて。




感想


だいたいの背景は知っていて鑑賞したのですが、やはり細かいところは分からなくて、ユダヤ人はどうしてここまでされる必要があったのか?となると知識不足だったため、鑑賞後、一応自分なりに勉強しました。


まだ100年も経っていない出来事であり、私は生まれていないけれど最近起こったと言ってももいいようなことが実際、起こっていた。


この頃、世界中で戦争が起こっていて本当に恐ろしい時代だったんだなと改めて思いました。


もちろん今でも世界中で戦争や内紛は起こっているのですが、それは別の話になるのでここではひかえます。


この作品の感想に入るのですが、不思議なことに眠くなって、もう寝てしまう・・・と思ったのですが、最後まで引き込まれて寝ることなく鑑賞できました。


つまらない映画だったら寝ていただろうなと思いました。


ただ何か起伏があるのかというと単調なつくりだと思います。


でもそれが実際に起こっていたのだからドラマチックにする必要性も感じない、これが真実だという事実で十分だと思いました。


これは事実なんだ、寝ている場合じゃない最後まで見届けなければ。という想いがあったように思いました。


ユダヤ人に対してのひどい様が描かれます。


ですが随所にフランス人の多くがユダヤ人達を助けようとする様は描かれています。


もちろん、最後まで非業で憎まれ口を叩くフランス人も見事に描かれています。


最後のエンドロール前に、本当は23,000人のユダヤ人を捕まえる予定だったのが13,000人しか捕らえる事ができなかった。


約1万人は勇気あるフラン市民が、かくまったと出てくるのですが、そこの部分は正直いらなかったですね。


私だって、日本が決めたことでもそれは違うだろう。って思うことたくさんあります。


そんなもん、無視して日本のものだってハッキリ言えや(怒)って思うこともあります。


でも世界から見れば日本人は情けない、外交が弱い国だと思われているということは分かります。


そうみれば、結局フランスという国は、ユダヤ人約1万人を殺したことには変わりないんだよね。


それは日本人が戦争時にいろいろな国に対してえげつないことをしたってことも同じで、今でもその国から、いちゃもんをつけられています。


国単位でしたことは年数が経っても変わらないことなんです。


実際、その場にいて殺した人だって上の人間が言うからしたことだって人もたくさんいます。


でも結果的には、それは関係ない、したことに変わりはないんです。


1人1人にスポットをあてればその人にだって事情はあるし、その人にとっても自分がしたいと思ってしたことではないのかもしれない。


でも事実は変わらないんですよ。


だから「勇気ある」という言葉に凄く違和感を覚えました。


最後の最後で言い訳されたような気分でした。


「勇気ある」という言葉がなければ、すんなり受け入れられていたように思います。


作中でも、救いの手を差し伸べたフランス人は何人もいました。


観ていて、あー多くのフランスの人は納得していないんだろうなと思いました。


ひどいことを平気でしている人でさえ目の奥で、これはやりたくてしていることではないんだというのが伝わってくる人もいました。


その人は、普通に演技がうまいなと思いました。


結末やストーリーに関しては、良いも悪いも実際起こったことなので、文句のつけようもないです。


話しの組み立てに波がないのが、惹きこまれるか?という部分で弱点ではありますが、つまらなさはありません。


そして今回、素晴らしいと思ったのは邦題のつけかたでしょう。


「黄色い星の子供たち」このタイトルだけ見ると希望のあるもののように感じるのに実際は、差別を受け惨殺されたかなしい物語。


このギャップ、そして分かりやすいタイトルが非常によかったと思います。


ちなみに原題は「一斉検挙」


こちらのタイトルだと観ていなかったと思います。


予告編で流れた捕えられるまでの黄色い星はつけているものの穏やかに幸せに暮らしていた子供達の笑顔や音楽は、邦題がぴったりと合っているように思いました。


「一斉検挙」だと暗いイメージしかなく合っていないと思いました。


この邦題をつけた方はセンスがあるな~と思いました。


そしてキャストについては、皆さんうまいんだけど違和感が・・・。


ジャン・レノさん役柄の割に体格が良すぎ・・・太りすぎのような。


ユダヤ人医師であり捕らわれて最悪な状況下で過ごす人たちの身体面をフォローするのですが、彼もまた捕らわれの身。


それに対して赤十字からやってきた看護師メラニー・ロランは、市長に最悪な状況下であることを自ら説得するため、捕まった人達と同じ食事をしてガリガリに痩せて直接会いに行くというところまでしている。


そう考えるとジャン・レノさんは少々違和感を感じました。


そのために上の写真を選んだのですが・・・。


やっぱり違和感。


主役のガッド・エルマレは、フランスのコメディアンだそうです。


今までも映画の出演経験はあるものの今回のような作品は自分には合わないんじゃないかと出演を悩んだそうですが、脚本を読んで出演を決めたそうです。


私は、いいなと思いました。


私が一番好きな泣ける映画「ライフ・イズ・ビューティフル 」の主演であるロベルト・ベニーニを彷彿とさせる方だなと思いました。


コメディ色は「ライフ・イズ・ビューティフル 」に比べるとかなり薄いですが、仕草や雰囲気が似ているなと思いました。


変に笑わせよう、泣かせようとする節がない分単調な造りの作品ではありますが、いい作品でした。



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Posted by ミーハー女 at 15:00│Comments(0)映画
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