2011年05月08日

2011年22本目

2011年22本目
2011年22本目
わたしを離さないで
出演
キャリー・マリガン
アンドリュー・ガーフィールド
キーラ・ナイトレイ
シャーロット・ランプリング
イゾベル・ミークル=スモール
チャーリー・ロウ
エラ・パーネル
サリー・ホーキンス
デヴィッド・スターン
ナタリー・リシャール
アンドレア・ライズブロー
ドーナル・グリーソン     ほか



画像は、Yahoo!映画様よりお借りいたしましたm(__)m



原作未読、予習もほとんどせずに鑑賞。


ただただ、キャリー・マリガンとキーラ・ナイトレイの共演に惹かれたというのが8割は占めます。


また後から知ったのですが、キーラ・ナイトレイ自身もキャリー・マリガンが出演するなら出ると言って出演することになったそうです。


さっき調べたら、この2人「プライドと偏見」で共演済みなんですね。


私、この作品観たのに、キャリー・マリガンのことを覚えていないんだよな~。


また機会があったら観てみようと思います。


そして以前も書いたかもしれませんが、これからキャリー・マリガンはどんどん出てくるでしょうね。


「17歳の肖像」のイメージが強かったのでまだ二十歳そこそこくらいかと思ったらキーラ・ナイトレイと同じ年齢で驚きました。


これからが楽しみな女優さんです。


・・・と今作の感想は追記にて書きます。







感想


原作がイギリス国籍の日本人って表現はおかしいですね。


長崎で生まれてイギリスに移住した、イギリスの文学賞・ブッカー賞受賞作家カズオ・イシグロの小説。


映画だけ観た感想で、後から考えると・・・となってくるのですが、設定は未来の話に感じるのに時代設定が1970年代~1990年代でちぐはぐ感を感じるのに、イギリスの趣のある風景とキャストの重々しい雰囲気とが展開と合っていて、実際にあったのかと錯覚するくらいの話になっていました。


一歩間違えるとSFチックになっても仕方がないのに、先に書いた通り、きちんと人間の心情を大事にしている作品になっています。


とにかく最初のシーンがラストにつながってくる繋ぎ方が見事すぎて、観ている途中で最初のシーンが最後に繋がるのも分かるし、結末も分かるし、同じシーンでも最初と最後では全然雰囲気が違うのに違和感を感じないというのは、監督さんのなせる技なのかなと思いました。


あってはならない話すぎて突飛すぎるし、でもあるのかもしれないと思える話。


正直、明るい話ではないので好まない方は完全に無理だと思います。


印象的だったのは、人は大抵が長く生きることに重点を置くのに、この作品のメインキャスト3人は、2~3年の猶予を望むところにより悲しみを感じました。


そんなの逃げればいいだろうとか、題材的にマスコミに通告しろと思う人もいるかもしれない。


でもそれだとこの作品で描いてきた3人の子供時代が台無しになるのかなと思います。


自分たちの生い立ちを背負い、寄宿学校で育ち、外の世界を全く知らずにきた3人だからこそ、自分の運命を受け入れ長く生きることよりも2~3年の猶予を望むところがより悲しみを増していたように思いました。


でもその2~3年を精一杯愛する人と過ごそうとする決意のようなものを感じられて、それこそが彼らの生きる道なんだと感じました。


描き方は、残酷なシーンもありグロくて目を覆いたくなるのではなくて訴えかけてくるものがあり目を覆いたくなるシーンもありました。


最後、キャリー・マリガン演じるキャシーが涙を流すシーン、観ている私も沸々と涙がこぼれました。


そしてエンディング、あのエンディングの選曲も凄いですね。


より涙を助長していました。


そしてキャスト、キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイ。


よくこれだけ役柄に合っている3人が揃ったものだと思いました。


後々、この3人が共演した「わたしを離さないで」って凄い作品だねと言われるだろうなと思いました。


キャリー・マリガンは、本当に表情がくるくる変わる様が秀逸で「17歳の肖像」で注目と謳われていたけど今作で本領発揮かなと思いました。


キーラ・ナイトレイは、生きたいが故の描き方で他の2人と比べると、より黒い部分での人間味があって、でも憎めなくて嫌いになれなくてよかったです。


アンドリュー・ガーフィールドは2人に比べると役柄のせいもあってか少し細く感じたのですが、3人の組合せでみてみるとトミーの優しさと力強さがうまく表現できていたと思います。


派手なアクションや大作が好きな方、暇つぶしに観るにはお勧めできませんが、何かを感じることができる作品だと思います。







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Posted by ミーハー女 at 15:00│Comments(2)映画
この記事へのコメント
ミーさん、わたしもこの映画を見まして、年齢的にシャーロットランプリングが一番見たかったので見ましたが、ミーさんのおっしゃるとおり見た後にいろいろと考える映画でした。ありえない設定なのに説得力があってありそうに見えるのが映画の力なのでしょね。
 どっかに書いてありましたが(出典がはっきりせんとすんません)誰かを覚えていることが死に打ち勝つという意味で「私をはなさないで」という題名がつけられたそうです。記憶をすごく大事にする作家だそうです。
 原作者のガズオイシグロさんをNHKの特集番組で見ましたが、きっと普通のおじさんの顔なのでしょが、英国の作家というフィルタをかけてみるというのもありますが、めっちゃ神経質そうでかっこよかったとです。原作は英語で翻訳家によって日本語に翻訳されているというのも興味深い点でした。
 キャリーマリガンという女優さんの映画を見るのがはじめてだったので、ミーさんに彼女の他の映画も教えてもらったので見るです。ありがとうございました。ほにゃほな
Posted by ぶるる at 2011年05月09日 09:11
★ぶるるさんへ

こんにちは。
ぶるるさんも観られたのですね。
っていうか観ていることを期待していました(エッ)
シャーロットランプリングといえば、私は「まぼろし」のイメージが強いです。
って合ってますよね(←自信がない)
主役の若手3人の周りにベテランキャストが脇をしっかりとかためている作品だなという印象もありました。

>>誰かを覚えていることが死に打ち勝つという意味で「私をはなさないで」という題名がつけられたそうです。
そうです、私もどこかで読みました(エッ)
タイトルに強いメッセージ性を感じたので調べました。
最後のキャリー・マリガンの表情がたまらなく切なく今でも思い出します。
彼女の作品なら「17歳の肖像」を是非見てもらいたいです。
ただの1人の少女の成長物語にとどまらない、そこに隠れた人種差別に関することも描かれていて興味深い作品です。

ガズオイシグロさんをNHKの特集番組をしていたのですね。
観たかったな~。
日本語に翻訳されているのなら、少しずつ描写が違う可能性もあるのかもしれないですね。
映画と合わせて読んでみたいです。

余談ですが、キャリー・マリガンはオードリー・ヘップバーンの再来と言われているようです。
17歳の肖像の時は、ちょっと言い過ぎじゃない?って思ったのですが、今作を見て、言われている理由が分かるなと思いました。
彼女のクルクルとかわる表情が好きなんですよね。
これからが本当に楽しみな女優さんです。
Posted by ぶるるさんへ at 2011年05月09日 14:48
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