ミーハー女のミーハー日記２

2010年　18本目
マイレージ、マイライフ
出演
ジョージ・クルーニー
ヴェラ・ファーミガ
アナ・ケンドリック
ジェイソン・ベイトマン
ダニー・マクブライド
メラニー・リンスキー
エイミー・モートン
サム・エリオット
J・K・シモンズ
ザック・ガリフィナーキス
クリス・ローウェル
スティーヴ・イースティン
アディール・カリアン　　　　ほか



画像は、Yahoo!映画様よりお借りいたしましたm(__)m


ジョージ・クルーニーがほとんど宣伝をしなかった作品。


宣伝するためにメディアには敢えて出なかった作品。


作品自体がよければメディアに出なくても伝わると思ったから。


これってちょっと語弊があるような気もするけど彼の気持ちは伝わる作品になっていると思います。


少し皮肉ったいい方をするとアカデミー賞向けの作品。


もちろんそこを狙った制作をしているとは思わないけど、見事に主演男優賞にされたことが物語っていると思います。


感想は追記にて。

感想


正直、元を辿れば凄い地味な作品だと思います。


なんでも合理的に進める主人公が見失っていたものを取り戻していく物語。


これだけならごく単純なストーリー。


そこに、リストラ屋（分かりやすく書いています）、年間322日が出張、1000マイルを貯めることが目標という一見、そんな人、おらんやろうと言いたくなってしまう男が主人公であることによってストーリーに面白さを出していると思いました。


もちろん男性が変わっていく要素にラブストーリーも盛り込んでいるところで女性も楽しめるようにはしているのかな～と思いました。


ただこの話、ことごとくイメージしていたことや予想していたことを覆していくところが、観てよかったと思う作品に仕上がっているのが上手いと思いました。


この人と恋愛関係になるのかしらと思ったら、お互いに人生を見つめ直すきっかけになる存在だったり。


この人とは恋愛関係にはならないよねと思わせておいて、少したきつけられた感はあるものの恋愛関係になったり。


でも大ドンデン返しがあったりと最後までスムーズに話が進まない。


アクションがあったり、爆発したりと画面上に刺激的な要素がある訳でもく淡々と進む中で人間の心情や想いだけで、全然違う方向に話が進んでいく。


フィクション独特のとりあえず上手くまとめておけばいいかという終わり方ではなく、実は人生ってこういうことの繰り返しじゃないかなと思わせる終わり方だなと思いました。


いつかきっとハッピーエンドで終わるかもしれないし、ハッピーエンドではないかもしれない。


その途中で終わっている作品だと思いました。


でもなぜか主人公が清々しく思える不思議な作品。


人生ってそんな簡単じゃないんだよ。


この主人公は見失っていたものを少し見つけたけど、まだ完全には何もかも手に入れた訳ではない。


一生を終る頃に、全て手に入れられているかは分からない。


でも現時点でなんだかいい人生を歩もうとしているんじゃないかなと思いました。


眠い時に観ると少し退屈に感じるかも・・・。


でも地味に深い作品です。