ミーハー女のミーハー日記２

金閣寺
梅田芸術劇場メインホール
2010年3月13日（日）ＰＭ1時半開演
出演
森田剛
高岡蒼甫
大東俊介
中越典子
高橋長英
岡本麗
田村一行
湯山大一郎
若羽幸平
橋本まつり　
小田直哉
加藤貴宏
山川冬樹
瑳川哲朗
花王おさむ
岡田あがさ



朝から急に急性アレルギー鼻炎になり鼻づまり＆鼻水に苦しんでいるミーハー女です。


午前中、病院に行ったけど、ちょっとだけ微熱＆血圧も高めで少々フラフラしています。


まあブログを書けているので大丈夫だろうがっ


というツッコミはあなたの胸にとどめてください。


さてこんなときですが、備忘記録として日曜に鑑賞したＶ6の森田剛君の主演舞台｢金閣寺｣の感想を書きます。


大千秋楽に3階席ですがチケットがとれたので行ってきました。


感想は追記にて。

感想


三島由紀夫の金閣寺を読んだのは遥か昔、高校生の頃。


この頃は、読書マニア化していたので、ただ読んだという感覚しかなくて、難しくて暗く主人公の気持ちに入りこめないまま読みましたという感が強いです。


この後、読んでいないので今この舞台を観終え読んだらまた違う感想かもしれないです。


舞台本編に関しては、暗いイメージしか元々なかったのですが、さすが宮本亜門さん。


初めて宮本亜門さん演出の作品を観たのですが、奥底にある暗さを描くことはもちろんのことですが、合間合間に照明、音響や演者の動きで、テンポよく描いているため幾分暗さは和らいでいると思います。


思っていた以上に暗くなく、眠たくもならず飽きもせずに観ることができた作品でした。


ただ1つ残念なのは、金閣寺の美しさはいまいち描き切れていなかったかなと。


金閣寺はどうなるのだろうと思っていたけれど、実際の金閣寺は観ている側からすれば美しさの狂気はいまいち感じられなかったです。


ただこれって主人公の溝口にとっての美しさを美化しすぎた偶像という意味合いでの表現のため、金閣寺の真の美しさはどうでもよかったのであればあの表現の仕方は有だったのかなと思いました。


いまいちその辺はよく分からなかったです。


内容に関しては原作ありきですので、原作をきちんと描きつつ、演出家のこだわりも感じました。


キャストに関しては、ヤバイね。


芸達者な方達を集めたな～という印象。


とにかく岡本麗さんが出ていたのがとても嬉しかった。


岡本さん好きなんだよ。


中越典子さんも、まあ下品な言い方で申し訳ないけど、まさか原作通り舞台で胸は出すのか？とは思ったけど、なかったですね。


まあそのへんの部門は他の人がいざなっていたので良かったのかと。


3役を見事に演じ分けていたように思います。


大東俊介君は溌剌とした鶴川の中にある暗さが、柏木と目を合わせた瞬間に出ていてよかった。


高岡蒼甫さんは、ウマイね～。


どういう風に柏木を演じるのかと思ったら、こうきたかーという感じ。


内反足の演技はもちろん上手でしたが、私から見たらあのひねくれた性格の中にある何かを悟ったような柏木が描けていたように思います。


そして森田剛君、本当に凄いね。


こういう書き方をすると誤解を受けて、またいらぬ輩からコメントが届きそうですが、あんなに演技のウマイ人だとは思わなかったです。


初めて森田剛君の舞台を観ました。


テレビや映画での印象は、下手と思ったことはなかったけれど、恐ろしくウマイと思ったこともなかったです。


演じてきた役に、強烈な個性がなかったというのもありますが、無難にこなしているなーというイメージでした。


だからこそ、今回の溝口役はどうなるんだろうと思ったんだけど・・・。


始めの第一声で彼に惹きこまれました。


吃音のうまさはもちろんなんですが、吃音で演じていますという感じではなくて自然と溝口が乗り移ったかのように繰り出される吃音。


たまに普通に話す時もあるのですが、吃音の時との差はなくとにかく自然な台詞運び。


加えて方言もあるのに不自然さがなくて、元々こういう人ではないのだろうかと思ってしまうほどうまかった。


彼が劇団☆新感線や蜷川幸雄さん、そして今回の宮本亜門さんに指名される理由が分かりました。


もっと早く彼の舞台を観ておくべきだった。


いや観たいのにとれなかったんだよ（怒）


でもなんとしてでも、もっと早く観ればよかったと後悔しました。


森田剛侮れません。


っていうか侮ったつもりは、今までさらさらなかったけれど、ここまでだとは思っていなかった。


もっと映画やテレビドラマのオファーがきてもいいのになと思いました。


一癖も二癖もある役が、はまると思いました。


ジャニーズ事務所さんよーもっと森田剛も押してよ～と思っちゃいました。


もちろんＶ6ファンってのもあって欲目で見ているのかもしれないけれど、本当に素晴らしかったです。


また森田剛君の舞台があれば観たいと思います。