2011年02月20日

2011年8本目

2011年8本目
2011年8本目
ジーン・ワルツ
出演
菅野美穂
田辺誠
大森南朋
南果歩
白石美帆
桐谷美玲
須賀貴匡
濱田マリ
大杉漣
西村雅彦
片瀬那奈
風吹ジュン
浅丘ルリ子   ほか


画像は、Yahoo!映画様よりお借りいたしましたm(__)m


菅野美穂さん主演、『チーム・バチスタの栄光』の原作者である海堂尊さんの原作ということもあり、原作をしっかりと読み込んで鑑賞しました。


感想は追記にて。






感想


まず一言、原作を読まなければよかった。


原作の良さを、そぎ落として、皮と骨だけになりプラス、違う人間の身をつけましたという作品に仕上がっています。


ベースはあるのに、良く言えば、どぎつい部分はそぎ落として、そつない作品にした。


悪く言えば、原作の良くも悪くもどぎつい部分をはずしたために物足りない作品になった。


・・・というところでしょうか。


だけど決して悪い作品ではないです。


メッセージ性のある作品にはなっています。


でも原作を読んでからいくと、ヘッ?と拍子抜けしてしまいます。


原作と比べていくと、数々の問題である部分はカット、今後の難題部分も大幅カット、多少あったドロドロとした人間関係もカット、とりあえず綺麗な終わり方にしている。


登場人物のキャラ設定も、かなりあっさりとした性格になっていて、主演の菅野美穂さん演じる曾根崎理恵なんて原作では「クール・ウィッチ(冷徹な魔女)」と呼ばれているのに、映画ではその10%もクール・ウィッチな部分は描けていません。


田辺誠一さん演じる清川吾郎も野心家で多少のチャラさを持った人物像がかなり柔らかくなっていて面白みがないです。


そのかわりと言ってはなんですが、菅野さん演じる曾根崎と風吹ジュンさん演じる山咲みどりとの関係は丁寧に優しく描かれているな~と思いました。


原作を映像化すると、かなりグロい部分もあるんだよね。


例に出すと桐谷美鈴さん演じる青井ユミに中絶を思いとどませるシーンなんかはまさにそうです。


そういうグロい部分と現在の日本では絶対に受け入れてはいけない部分は、なんとか批判されない程度にギリギリに入れて道徳的に批判される部分は全カットされているので、これならジーンワルツの映画化なんてうたい文句はやめてほしいくらいでした。


原作を読んでいる時は、ドキドキワクワク、あくまで駄目な部分は分かっているけど、主人公の気持ちは分かる、それにしてもクール・ウィッチの名にふさわしいなと思わせる終わり方だっただけに、軟弱な映画化だなと思いました。


ただ先にも少し書いた通りに、映画だけ観ていればもっと感動もしたし、映画なりの良さは出ていました。


新たな命の誕生は美しく強く周りの人たちの想いは伝わります。


登場人物の弱さも垣間見れるし、原作では弱かった理恵とみどりの関係もこうならいいなと思えました。


今回は、原作を読んだのは完全に失敗でした。


4月からはNHKで番外編とも言える「マドンナ・ヴェルデ」が連ドラ化されますが、こちらも既に原作は購入済なので読んでから観てみようと思います。


個人的に原作との違いがなくぴったりだなと思ったのは、浅丘ルリ子さんだけでしたね。


彼女は原作イメージにぴったりすぎて出演者が発表された時も彼女が茉莉亜先生なんだろうなと、すぐに分かったし、映画を観た後もぴったりではまっていました。


原作のイメージとは少し違ったけれどはまっていたのは、妙高みすずを演じた濱田マリさん。


勝手にイメージしていたのは、もう少し小太りで年齢も50代半ばくらいの人をイメージしていたけど、彼女だと少し若いかな~と思っていたけれど、見てみるとはまってました。


個人的には映画を観てから原作を読むことをお勧めしますね。


逆だと映画は物足りなく感じます。


でもキャスト陣は、好きな方ばかりだったので楽しめました。


小田和正さんの主題歌もよかったですね。


心にしみる歌詞と歌声がストーリーの邪魔をせず、でも存在感のある主題歌でした。




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Posted by ミーハー女 at 15:00│Comments(4)映画
この記事へのコメント
ミーさん
この映画は見たので読んで楽しかったです。原作は幸いなことに読んでいませんでした。のでミーさんのレポを読んで読もうと思いました。浅丘ルリ子さんが素顔ででているというのが主な理由で見に行きました。ミーさんと同じでルリ子さんよかったです。浜田さんもでてくるとほっとするのでよかったです。でも出産のシーンはお腹痛くなっちゃうカンジでした。なんせ出産経験ないので。
Posted by ぶるる at 2011年02月20日 15:16
★ぶるるさんへ

こんにちは~♪
ぶるるさんもジーン・ワルツを御覧になったのですね♪
原作のほうが個人的には好きです。
映画のほうが甘っちょろいです。

浅丘ルリ子さん素顔でした?!
気付かなかった/( ̄ロ ̄;)\
浅丘さんは原作イメージにぴったりです。
文庫化もされているので是非読んでほしいです!!
濱田さんは、感想にも書いた通り原作とは違うけれど、こういう妙高さんもいいなと思いました。
映画作品の中の位置づけでは合っているように思いました。

マドンナヴェルデのNHKの連ドラでは風吹さんを松坂慶子さん、菅野さんを国仲涼子さんが演じます。
国仲さんだとますますクール・ウィッチに遠ざかるような気がするのですが、白衣は似合うだろうな~と思うので楽しみにします。
Posted by ぶるるさんへ at 2011年02月21日 10:09
ミーさん
コメントありがとうございます
ルリ子さん一部だけ素顔で、しかも後ろから撮ってた。ってそんなことどうでもいいことですよね次元の低いコメントでごめんなさい。
マドンナヴェルデ楽しみにしてます。
ほにゃあまたです
Posted by ぶるる at 2011年02月22日 14:38
★ぶるるさんへ

こんにちは~♪
ルリ子さんの素顔は実際は分かりづらいアングルだったのですね。
でも気になります(^^ゞ
マドンナ・ヴェルデはまだ原作に一切、手を付けていないのでとっとと読もうと思います。
Posted by ぶるるさんへ at 2011年02月22日 17:30
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