ミーハー女のミーハー日記２

2010年　34本目
パーメネント野ばら

出演
菅野美穂
小池栄子
池脇千鶴
畠山紬
宇崎竜童
夏木マリ
江口洋介
加藤虎ノ介
山本浩司　　ほか


画像は、Yahoo!映画様よりお借りいたしました。


画像切れのため映画記事を書きます。


気になっていた映画だったので遅ればせながら観ました。


感想は追記にて。

感想


西原理恵子さん原作の作品を映画化。


というのが触れ込みにはなっていましたが、あまり予備知識を入れることなく鑑賞。


終盤に近付くにつれて、どんどん良くなってくる作品でした。


あまり知識を入れずに観たのですが、一応、Yahoo!映画でのあらすじだけを読んで行きました。


最初から、とにかく下品な言葉が飛び交い、なんじゃこりゃと思いました。


とにかくぶっ飛んだ人達が多すぎる。


菅野美穂さん演じるなおみの母親役の夏木マリさんは見るからにぶっ飛んでいる。


今までの生き方や男性遍歴もぶっ飛んでいて、パンチパーマ。


ある島を舞台にしているんだけど、そこに一軒しかない美容室というか散髪屋。


来る女性、みんなパンチパーマ。


夏木マリさんと同年代のおばさまたちもぶっ飛んでいる。


内容は、ネタばれが嫌なのでぶっ飛んでいるという言葉のみで申し訳ないですが、とにかくぶっ飛んでいる。


個人的には、こんな人達の中では暮らせない。


そんな中、唯一のまともな人が菅野美穂さん演じる、なおみ。


なおみにも秘密はあるというのは覚えていた上で、観たけれど見るからに普通の女性。


むしろ周りの出演者たちにインパクトがありすぎて、影が薄い。


物語が進むにつれて、あまりの現実離れに集中力がなくなってきつつあるんだけど、それが終盤に入って一気に引き込まれるシーンがでてきます。


序章で、急に江口洋介さんがいなくなるシーン、次いで菅野美穂さんが公衆電話から江口洋介さんに電話をかけるシーン。


あまり何も考えずに観ていたのと、元々鈍感な部分があるので隠されたヒントに気付かないことが多いんだけど、フラワーズという映画を観ていたせいもあって、もしか・・・と思ったら最後に、なおみの最大の秘密が分かります。


そんな世界がひっくり返るような秘密ではないです。


でもこの作品を最初から観ていたら、とんでもなく切なくなってしまう秘密。


周りの出演者たちのぶっ飛び加減が優しさだと分かる秘密。


そして最後の、なおみの表情が切なく哀しく危なげで忘れられないです。


菅野美穂さんって確か映画出演は久しぶりのような気がするのですが、難しい役を選んだなーと思いました。


夏木マリさんも合っていましたね。ぶっとび加減ももちろん娘を想う気持ちが伝わってきました。


小池栄子さんも近頃はウマイ女優さんになったなと思います。少しクセのある役が似合う方だと思いました。


池脇千鶴さんも見た目の華やかさではない部分で光っていました。菅野さんが秘密を告白するシーンでの優しい表情がとてもよかったです。


もう1回観てみたいけど、切なさは倍増するだろうなと思いました。


最近でいうとジャンルは違うけど、ケイト・ウィンスレット主演の「愛を読む人」がそうでした。


1回目よりも2回目のほうが切なさが倍増して泣ける。


でも観たい作品です。