2010年06月27日
2010 23本目
2010年 23本目
プレシャス
ガボレイ・シディベ
モニーク
ポーラ・パットン
マライア・キャリー
シェリー・シェパード
レニー・クラヴィッツ ほか
画像は、Yahoo!映画様よりお借りいたしましたm(__)m
こちらもアカデミー賞で一気に知名度が上がった作品だと思います。
私もアカデミー賞で存在を知ったので、本当だったら観ていない作品だったと思います。
感想は追記にて。
感想
映画タイトルは、主人公の名前となっています。
原題はそこにプラスサブタイトルがつくようです。
簡単に言ってしまうなら、アカデミー賞向けの作品だなーと。
アカデミー賞会員は好きだろうなと思う映画。
こちらも少し黒人差別的な要素は含まれています。
日本人には少し分かりづらい感情や背景を織り交ぜているのですが、そこは日本でいう虐待などで置き換えていけば・・・という簡単な考えでは観ることができない壮絶さがあります。
何かに置き換えて観るよりも観たままを受け入れるしかない作品。
途中、しっくりとこない部分もあるのですが主人公であるプレシャスの心の叫びが言葉なったときに、凄く単純なことだったことに気づかされる。
途中、途中で、もうちょっと自分でどうにかできるだろう、自分で打破しようよと思う部分が出てくるんだけど、実際日本で起こっている親が子供に対する虐待も最悪な結末を迎えることがニュースを見ていても多々あると思うんだけど、その状況に似ているのかなと思いました。
まあこちらは更に波乱的要素は含んでいるから、少し違うのかもしれないけれど、どうにかしたくてもどうにかできないもんなんだ。
一見、もっと幸せになる方法はあると思えるんだけど、実は難しい。
それがプレシャスの「愛なんて大嫌い」という言葉につながるのかなと思いました。
だからこそ、プレシャスも空想の世界に逃げ込んだりもしたのだと思いました。
最初から目をそむけたくなる状態が続くのに最後の最後で一番衝撃的な事実を知ることになる。
でも彼女は最後に決断をする。
決して大ハッピーエンドではないけれど、見ていて清々しかったです。
これからやってくる苦労のほうが絶対に大きいと見ていて分かるんだけど、精神的に成長した彼女なら乗り越えていけるだろうと思いました。
キャストも地味にいいと思いました。
ガボレイ・シディベは、大抜擢という言葉がぴったりな新人女優。
今回の役がハマリ役すぎただけに今後、どういう役がまわってくるかが難しいなと思いました。
モニークは、もうなんだろ・・・元々は、コメディアンとは思えない怖さ・鬼気迫るものがありました。
もうやめて・・・と何度思ったことでしょう。
そしてなんといってもマライア・キャリー。
彼女の出演している作品は大抵はずれなのに、今回の作品は全然違った。
彼女自身が好きな原作を映画化したものというのもあったけれど、自身の私生活も順調なんだろうなと思わせるくらいよかった。
私生活で仕事内容が変わるのはおかしな話だと思うけど5年前の彼女ならこの役は無理だったと思いました。
化粧っ気のないあの役は、一種の賭けでもあるけれど、今後は女優さんとしても大丈夫なんじゃないだろうかと思いました。
ツライ作品だけど観終わった後、晴々となる曇り空だった空から雲がスーッと消えていくような作品でした。
Posted by ミーハー女 at 15:00│Comments(0)
│映画
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