ミーハー女のミーハー日記２

2008　7本目
Sweet Rain 死神の精度
出演：金城武、小西真奈美
　　　　富司順子、光石研
　　　　石田卓也、村上淳
　　　　奥田恵梨華、吹越満 　ほか



いつもより、出演者を多めに書いていますが、元々主要な出演者数自体が少ないのでできる限り書いてみました。
ちなみに本当に少しですが、岡田准一くん主演ドラマの『SP』に出演していた岡田君の同僚役の神経質そうな田中役を演じ、二コレットのCMでもおなじみの野間口徹さんも出演していました(笑)


これ予告を観ていなかったら絶対に観ていなかっただろうなと思う映画です。
たまたま他の映画を観に行ったときに(確か｢陰日向に咲く｣かな)予告編を観て観たくなって観ました。


詳しい感想は追記に書きます。
今回の感想はかなりネタばれありになりそうな気がしますので、これから観られる方は、ここでストップしてください。

感想です。
こちらもこの間観た『映画　クロサギ』と同じく、映画にするほどなのかな～と思ってしまう作品。
でもなんとなく情緒あふれていて、今現在、私たちが生きている世界と死神のいる世界の空間が映画にするだけのことはあるのかなと思いました。


全体を通して思ったのは、死神の話というよりは、1人の女性の一生にスポットライトをあてた話だと私は思いました。
1人の女性の転換期、女性の大事な人に何かが起こる時に死神が現れる。
でも死神の判断でその女性の人生に変化が起こる。


こう書くと、金城武さんの印象が薄いイメージになりますが、それが違うんですよね。
不思議な存在感がある俳優さんです。
1週間の間で人の生死を判断する役割。
でも誰でもかれでもじゃなくて不慮の事故にあって死ぬ人の生死を決めるのが仕事。
死なら実行、生なら見送り。
死神にもいろいろとあって誰でも彼でも見送りにする死神もいれば、金城さん演じる死神は、その人の人生をやり残すことはなかったかどうかみて決めます。
1週間の間に直接話をしてその人を見極める。
でもその決め方は、悪人か善人とかではないところが良かったのかなと思います。
実行か見送りか・・・
見送りにみせていおいて・・・
なんてのもあってよかったです。


ここまで金城さんが目立たないかのようにも書きましたが、彼が現れるときはなぜか人間界は雨なんです。
彼は青空を見たことがない。
でも最後に青空を見たとき、彼だけでなく観ている私もなんだか穏やかな気持ちになりました。


ただ、時代背景がいまいち分かりにくく最初は感じました。
最初に死神が現れたのは1980年代
次に現れるのが現代
最後に現れるのが2020年代
だった訳ですが、観ていくとだいたいの年代は分ってくるんだけど、どうせなら場面切替のところで西暦くらい出してもよかったんじゃないかなと思いました。
特に1980年代の描き方が最初は分からなかったですね。
私は、小西真奈美さん以外の女性の服装とメイク(眉毛が太いなど)を観て判断したけど、最初から急に1980年代で始まると分かりにくかったです。
ちなみに他の年代は現代は、i-pod。
2020年代は、お手伝いロボットの登場で年代を見極めました。


キャストに関しては、金城さんは魅力ある死神を演じられていましたよ。
クセのある性格や、時代時代でのファッションも面白かったです。
小西真奈美さんは、やっぱり綺麗な方なので運のない女性という設定がいまいちアンバランスに感じましたね。
もちろん、うつむき加減などで出せてはいたけど薄幸さがいまいち感じられなかったんですよね。
光石研さんは、最近好きな役者さんです。
めがねや1ポンドの福音を観て、いいな～と思ったのですが(キャーキャーのいいではなく味のある役者さんとしてね)今回の役も今までと違ってよかったです。
そしてなんと言っても富司順子さん。
さすがの貫録ですね。
この人が、しゃんと背筋を伸ばして立っている最後の場面は、女性の一生をすべて物語っているように感じました。
この方の演技で不覚にも最後、涙が流れました。
人生の中で何かを諦めるとき、愛する人を突き放したときの想いが伝わってきて胸が痛かったです。


・・・って今回、感想を書きすぎですね
これだけ感想が書けるというのが意外と良かったからなのかな
もしもテレビで放映することがあれば録画することはないけれど時間が合えばチャンネルを合わせたいなと思う作品でした。